2009年10月21日

地域社会の再生と「いかのおすし」

「いかのおすし」について書いたブログを漁っていたら、ちょっと古い記事ですが、こんなブログ記事を見つけました。この方の意見では、子どもの安全は、「子供が外に出歩くような時間帯に大人が、それも青壮年層のいざというとき頼りになりそうな男が地域には存在していない」以上、守れないのではないかということです。そして、子どもの安全を守るためには、最終的には「地域の人間関係を築く時間と余力を労働者に奪い返さなくてはならない」と論を進めていらっしゃいます。

私も、地域社会の健全な再生は人間生活にとって必要なことだと思います。その崩壊の一端を過剰な労働時間に求めるのも、大きくは間違っていないのかもしれません。

けれど、かつて地域社会の絆が強固だった時代に子どもが犠牲になる犯罪が少なかったのかといえば、事実はそうではないことが先に引用した各種資料から明らかになっています。また、「時間と余力を労働者に奪い返」したとしても、その「時間と余力」が「地域の人間関係を築く時間」に費やされるかどうか、疑問だと私は思います。現代の消費社会の構造をそのままにしておくなら、「時間と余力」をかってリゾートに出かけたり家にこもってエンターテイメントに興じるのがありそうな結果ではないでしょうか。

と、いろいろと疑問はあるのですが、しかし、このブログ記事からひとつのことが考えられます。つまり、「いかのおすし」の問題や子どもの安全の問題は、そこだけを考えても根本的な解決にならないのかもしれないということです。子どもの安全を守るためには社会のあり方を変えねばならないのかもしれません。「いかのおすし」を廃絶するには、学校、教育、社会と、大きなものを変えていかねばならないのかもしれません。

一足飛びにそういった大枠を論じるのではなく、地道に「いかのおすし」に取り組むことからそういった大きなものが浮かび上がってくることを目指してもいいのかもしれないと思った次第です。

posted by 松本 at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 参考資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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