2009年10月18日

子どもの安全は「不安」ではなく「自信」から

英語圏の「いかのおすし」にあたる「Stranger danger」には、「いかのおすし」と違って批判があることを先に書きました。ただ、批判をすぐに商売に結びつけてしまうのがアメリカ人です。stranger dangerで検索するとすぐに出てくるのはこんな会社です。これは、「stranger dangerなんて時代遅れで役に立たないから、私のところの安全教育をどうぞ」という教材やトレーニングを販売する会社のようです。役に立たない「いかのおすし」なら廃止すればそれでいいと私などは思うのですが、「代案」を売る商売を考えつくとは、何とも商魂たくましいものです。

とまあ、ちょっとどうかと思うところもあるにはあるわけですが、このプログラムの説明には、なるほどと思わせるところもあります。たとえば3つの基礎として、次のようなことが書かれています。
1. 怪しい行動を見破る
外見や年齢、その人を知っているかどうかなどはあてになりません。肝心なのは、その人があなたに何をしろといっているのかです。
2. 本能と感情を取り戻す
自然な本能と感情を信じ、それにもとづいて行動することで身を守ります。
3. 自信をつける
自分を大切に思う気持ちがあれば、身を守ることの価値がわかり、自分を守ろうとするでしょう。

子どもは、騙されやすい存在です。しかし、騙されやすいからといってそれを守ろうとするばかりでは、子どもの能力は伸びません。騙されやすいと同時に、子どもには身を守る本能が備わっています。その本能を自信をつけることで育てようという考え方には、(それで商売をするのはともかくとして)賛意を表していいのではないでしょうか。

もちろん、商売ではなく子どもの安全を考える団体も存在します。たとえば、行方不明の子どもや虐待されている子どもの安全に特化した団体のサイトが、Wikipediaにリンクされています。この団体のサイトには、子どもの安全に関して、
何十年も、子どもたちは「知らない人」に近づかないように教えられてきました。しかし、この概念は子どもには把握しづらいものですし、犯人が子どもの知っている人であることも少なくありません。特定のタイプの人物に注意するよう子どもに教えるよりは、子どもに自信をつけさせて危険な状況への対応を教える方がずっと有益なのです。

と、書かれています。「自信」の意味は先のサイトとは違いますが、やはり、子どもには「不安」よりは「自信」をつけさせるべきだというのが、「Stranger danger」批判から生まれた新しい安全対策のようです。

さて、日本では「いかのおすし」批判から何か生まれるのでしょうか。いずれにせよ、子どもにとって自分自身を信じ、自分自身を尊重することはもっとも重要なことのひとつだと思います。
posted by 松本 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 参考資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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